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(8) 134-135

134 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/07/21(月) 04:16:01.09 0
 空が白みはじめたころ。
 最後の客を見送った俺は、仲間と一緒に店の後片付けをしていた。
 代表には「ナンバー1になったんだから、ふんぞり返っているぐらいでいいんだよ」なんて言われている。
 でも、これが俺の性分。
 ガキのころから変わらないから、仕方がない。
「タカさんが掃除しちゃうから、僕たち、帰れないんですよね」
 そう言って抗議するのは、かわいい後輩。
 入って間もない新人は、まだヘルプにまわることが多い。一本気な奴だし、やる気だけはあるから、いずれは太客をつかまえることができるかもしれない。
 ま、もちろん、ナンバー1を譲るつもりはないけどな。
「今からサボることを覚えてどうするんや?」
「へへっ、すんません」
 バツが悪そうに、頭をかく新人ホスト。
 俺は大まかな指示を出しながら、自ら動いてまわる。
 この仕事をはじめてから、少しはマシになったと思うが、もともと喋りが得意なほうではない。
 だから、態度でしめしたかった。
「よーし。じゃあ、これぐらいでいいか」
 背伸びをひとつ。
 掃除を終えると、店は今すぐ開店してもおかしくない状態に仕上がっていた。

135 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2008/07/21(月) 04:17:32.00 0
 広い部屋に一人。
 仕事から戻った俺は、録画しておいた歌番組を見ている。
 店で一番でかいサイズを買ったのは、少しでも、あいつを近くに感じていたかったから。
 子どものころからの夢を叶えたあいつは、テレビの向こう側の世界の住人。スポットライトを浴びて、歌い踊っている。
 綺麗になったけど、面影は残っていた。
 歌声を聴きながら、瞳を閉じる。
 まぶたに浮かぶのは、とても小さな女の子。

 俺たちは、幼馴染だった。
 年下のあいつは、俺のことをお兄ちゃんと呼んで慕ってくれた。俺が出かけると、いつも後ろをついてきた。
 俺たちは、いつも一緒だった。
 晴れた日は、暗くなるまで遊ぶ。
 雨が降ると、コンサートがはじまった。
 あいつはアイドルグループが好きで、親にCDを買ってもらっては、メンバーの1人になりきって歌う。
 俺は、あいつの歌を聴く、最初の客だった。

 妹のように思っていた気持が、いつから変わったのかは、あまり覚えていない。
 もしかしたら、思い出さないようにしているのかもしれない。
 あのころの俺は、今の生活からは考えられないような、かわいい恋をしていた。
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| タカ | 00:19 │Comment- | Trackback-│編集

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イケメン・タカスレの小説まとめです
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