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(3) 141-145

141 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:38:28.52 0
近所のコンビニで飲み物を買おうとしていた愛斗の目に、
同じ学校の制服を着た女子の姿が映った。
菓子棚の前で目尻を下げながら商品を物色している。
愛斗の記憶では、そこはラムネやガムが入ったアニメの食玩が
陳列されている棚だった。

女子は既に二、三個の箱を抱えていたが、更に棚の下段の
方に手を伸ばして商品を掴み取ろうとした。
同時に腰を曲げたので、あ、と言いかけたところで抱えていた
箱が全て床に落下。
女子はおおっ、と大げさに驚いて、膝を曲げたら今度は棚に額を
打ち付けた。
バコドゴどさー
色んな音が聞こえた。

「ぉう……」

後頭部に板ガムを載せたままうずくまっている女子のもとに、
愛斗と男性店員が飛んでいく。

142 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:39:15.99 0
「お客さん、大丈夫ですか」
「平気? 何かスゲー音しよったで」

さてこの発言だが、前者は商品を拾いながら、後者は女子を
覗き込みながら行われていた。
この時の表情だが、前者は怒りで眉間に皺を、後者は打ち所の
心配で眉間に皺を寄せていた。

「アー……スイマセンだいじょぶです本当にごめんなサイ」

額に手をあてたまま、少女が顔を上げた。
愛斗は彼女を知っていた。中国からの留学生、リンリンだった。

「失礼ですが、そのバッグの中身も改めさせていただきます」
「……あ、あラー、た……?」

リンリンにはうまく伝わらなかったようだが、店員が示したのは
彼女が肩にかけていたトートバッグで、それを聞いた愛斗は
眉間の皺を深くさせた。

「入っとらんですよ。俺向こうから見てたし」
「ご本人に確認しているんです」

店員は感情の見えない据わった目で愛斗とリンリンを交互に見、
意味を理解したリンリンはゆっくりとトートバッグの持ち手を
広げて、中身が見えるようにした。
店員につられて愛斗もその中身を覗き込む。
思わず目を丸くした。

143 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:40:27.38 0
「アー、アツイ、やばいアツイ」
「……何か、ごめん」

コンビニから出たリンリンは、真っ赤になった顔を必死で
扇ぎながら早足で歩いている。半歩後ろを愛斗が歩いていた。

トートバッグの中には、たくさんの漫画が入っていた。
最近巷で噂の『SEXY BOY~時津風に寄り添って~』という
相撲部屋を舞台にした漫画で、何でもその筋の人達に大人気
らしいのだが、先日深夜アニメ化が決定したとか。
リンリンは日本のアニメが大好きで、新番組は必ず原作を
チェックするので、この漫画も……ということらしい。

これが日本語の勉強にトテモいいのデス! とは彼女の弁。
漫画以外にパンフレットのようなものも数冊あったようだが、
店員がもういいと言ってバッグの口を閉じたのでよく見えなかった。
あれも漫画だったのだろうか?

144 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:41:13.40 0
リンリンが急に立ち止まって振り返る。

「……アノ、先程はトテモありがとうゴザイマシタ」
「え? 何のこと?」
「団長サンワタシをフォローしてくれました」

団長さん、と呼ばれて愛斗はついつい噴き出してしまったが、
確かに自分は団長なのである。間違ってはいない。
言われてみれば校内で自分の事を認識している生徒の大半は、
応援団長としての自分を知っている、ということになるのだろう。

「だって俺ちゃんと見てたからさあ、あれは店員が疑い過ぎ」
「ワタシあの時団長サンがHEROに見えました!」
「……そんなに安田大サーカスっぽいのか、俺」



間。



愛斗は耳まで真っ赤になって、リンリンに不思議そうな顔をされた。

すぐに突っ込んでくれる幼馴染の存在は大きいな、と、
つくづくそう思ったとか、思わなかったとか。

145 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:43:39.75 0
川*^A^)<オワリダヨー
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| 愛斗×リンリン | 22:01 │Comment- | Trackback-│編集

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説明

イケメン・タカスレの小説まとめです
てけとーです
職人さま方に感謝!

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