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(2) 710-712

710 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/13(火) 21:14:14.09 0
愛斗が熱を出した。

学校帰りに家に寄って、そっと部屋に入ったら愛斗はぐっすり眠ってて。
寝息は穏やかだけど、熱のせいかほっぺは赤くて、少し伸びた前髪の透き間からは冷えピタが見えた。

どれくらいの熱なんだろう、と思いつつおそるおそる愛斗のほっぺを撫でてみる。
起きちゃうかな、と思ったけど、愛斗は目を覚まさなかった。
でも、思ってたより触れた手に熱は感じなくてホッとする。

ベッドの脇に腰を下ろし、愛斗のほっぺを撫でながら汗で湿っている前髪をもう一方の手で梳いたら、
それまで閉じられていた瞼がゆるりと持ち上がった。

「…あ、ごめん、起こしちゃった?」
「……ガキさん…?」
「うん」
「……あれ? 学校は?」
「もう終わったよ、帰りに寄ったの」
「そっか…」

薄く開かれていただけだった瞼がまた閉じられる。

711 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/13(火) 21:14:50.00 0

「愛斗、つらいの?」
「…ん…、ぼーっとする…」
「そっか…」

つらそうな小さな声に心配が込み上げてくる。
優しい愛斗のことだから、どんなに体がつらくても、泥のように眠っていたくても、
あたしがそばにいたらきっと無理してでも起きようとする。

それがわかったから、愛斗のほっぺを撫でてた手を離そうとしたのに。

「…ガキさんの手、冷たくて気持ちいい…」

目を閉じたまま、だけど口元は嬉しそうに、離そうとしたあたしの手を上から包み込むような掴まえる。

「…なあ、まだ帰んないでよ」
「え?」
「もうちょっと、ここにいて…」

熱のせいで潤んだ目で見上げられて返す言葉に詰まる。

「……ちょっとで、いいの?」

なのに、あたしの口から出る言葉は素直じゃない。
甘えてくれて嬉しいのに。
頼られてるみたいで嬉しいのに。

712 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/13(火) 21:15:11.47 0

そんなあたしの気持ちを察しているのかそうでないのか、愛斗がふにゃり、と笑う。

「…じゃあ、オレが眠るまでここにいてよ」

そう言って、ほっぺを撫でてたあたしの手のひらに唇を押し付けた。

「…ちょ…っ、何すんの…」
「…だってオレ、起き上がれないから…。でも、ガキさんにちゅーしたいし」

拗ねたように唇を尖らせた愛斗が、じっとあたしを見つめてくる。

熱で潤んだ蕩けるような目でまっすぐ見つめるなんて、ずるい。
そんなふうにされたら、なんでもしてあげたくなっちゃうでしょーが。

「……と、特別だからね?」

身を乗り出したあたしに愛斗が嬉しそうに、でもちょっと照れくさそうに笑って頷いた。

そんな顔も好きって、いつかちゃんと、言えたらいいな。




おわれ
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| 愛斗×ガキさん | 02:02 │Comment- | Trackback-│編集

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説明

イケメン・タカスレの小説まとめです
てけとーです
職人さま方に感謝!

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