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(2)577-582

577 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/12(月) 20:06:03.46 0
 
「ガキさん」
「……」
「ガキさんってば!!」
「…え?な、なに?呼んだ?」
「もうさっきからずっと呼んでんだけど」

今日の里沙はどこかおかしい。
学校から帰ってきてから、ずっとこんな調子だ。
愛斗が呼んでも気づかないくらいに。

「なんか、変だよ」
「そっ…そーかな。…ふ、普通だよ?」
「絶対変。なんか隠してる?」
「べ、別に隠してなんか…」
「隠してんだろ」
「な、なにもないってば…」

やっぱりおかしい。おかしすぎる。
しかし、理由を聞いても里沙は教えてくれない。
何もないと言っておきながら、さっきからずっと「でもなぁ…」とか「いや、やっぱり…」
などと独り言を言っている。
当然、愛斗が気にならない訳がない。


578 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/12(月) 20:06:32.82 0
 
「俺に言えない事かよ」
「なっ…別にそういう…訳じゃない、けど…」
「じゃあなんで隠すの?」
「そ、それは…」
「ほら、やっぱり言えないんじゃん」
「違っ…わ、わかった話すから!…そんな怒んないでよ」

そういうと里沙は観念したように話し出した。

「…あのね。こ、告白されたの、あたし」
「はぁ!?だ、誰に?」
「1年生だった…名前までは分かんない…」
「…で?どうしたの?」
「あ、や…す、すぐ断ろうとしたんだけどね、なんか走って行っちゃって…」
「…じゃ断ってないんだ?」
「……うん」

なんてことだ。愛斗はショックを受ける。
告白されたことにもショックだが、どこか少し嬉しそうな里沙の様子に愛斗は気が気でない。

「こ、断らない…の?そいつ」
「それは…ちゃんと断るよ?そのままって訳にもいかないし…」
「…いつ?」
「いつって言われても…名前も分かんないんだし。探すしかないかぁ…」
「お、俺も行く!」
「えぇ?い、いいよ来なくて」
「ヤダ。絶対俺も行く」
「なんでよぉ。別に平気だよ?一人でも」
「そういう問題じゃない」


579 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/12(月) 20:06:59.57 0
 
どうゆう問題よぉ、と里沙は笑っているが、愛斗に笑う余裕はない。
大問題だ。愛斗の中で危険信号がピカピカと光っている。

会ったらガツンと言ってやるか。
いや、出来ない。もし怖い人だったらどうしよう。
情けない愛斗は見たこともない相手に怯える。

「とっ、とにかくさぁ。行くよ、一緒に」
「平気だってば。断るだけだもん」
「し、心配だから…」

自分で言っておいて顔が真っ赤になる愛斗。
それを見た里沙はとても満足そうだ。こういう愛斗はいつみてもかわいい。
そんな里沙などお構いなしに、愛斗の不安は募るばかりだ。

「…どんなヤツだった?」
「んー。背の高い子」
「ほ、他には?」
「野球部なのかな、坊主で、ガッシリしてたよ」
「そ、そう」

それを聞いた愛斗は、不安を通り越し落ち込んでしまった。
俯いて、里沙の顔すら見れない。


580 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/12(月) 20:07:33.10 0
 
「…なにヘコんでんのよ」
「だって…」
「断るって言ってるでしょーが」
「気が変わるかもしんないじゃん」
「ないない。そんな事ありえないから」
「分かんないよ、そんなの」

すっかりイジけてしまった愛斗に、里沙は困った表情を浮かべたがすぐに笑顔になった。
隣に座り、愛斗の肩に頭を乗せ腕を絡ませる。

「変なの」
「なんでだよ」
「愛斗のがたくさん告白されてるのに」
「それとこれとは話が違う」
「同じだよ。…それに、愛斗以外の人好きになれないから」
「ウソだぁ」
「もぉ。そんな心配しなくても大丈夫だってば」

隣で嬉しそうに笑う里沙を見ても、愛斗の不安は消えない。それどころか増す一方だ。
人の心なんて分からない。今だって、里沙の心の中が見えないのに。

「ちょっ…愛斗っ…」

愛斗は里沙を抱き締めると、乱暴にキスをした。
腕に力を入れて逃げられないように。
気が済むまでキスをして顔を離すと、急に恥ずかしさがこみ上げてきた。

「…乱暴すぎぃ」
「……ごめん」


581 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/12(月) 20:08:15.85 0
 
ちょっと怒ったような顔で睨んでくる里沙。
さすがにやりすぎたと思った愛斗は素直に謝った。
一体今日だけで何度俯けばいいのだろうか。

「でも嬉しいよ。ありがと」
「…ガキさん」
「ん?」
「断るんだよね…そいつのこと」
「もぉ。断るって言ってるじゃん。あたし、愛斗のものなんでしょ?」
「う、うん…俺の…」
「じゃあ愛斗以外の人のものになったらダメじゃん」
「そう、だよね。…はぁ、なんか俺めっちゃ情けない」
「ほんとだよ。しっかりしてよねぇ」
「ごめん…」

情けない自分に心底落ち込んでいると、里沙に抱き締められた。
さっき自分がしたような乱暴な感じではなく、とても優しい感じで。



582 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/12(月) 20:08:36.87 0
 
「元気出してよ」
「うん…」
「あたしが好きなのは、愛斗なんですけど」
「俺もガキさんが好き…」
「じゃあ不安になる必要なんてないでしょ?」
「でも…」
「でもじゃないから。ありえないからそんなの」
「…じゃキスしてよ」
「うえぇ?なによいきなり」
「キスしてくんなきゃ信じらんない」
「…ったくもぉ。…一回だけだからね?」
「やだ。俺の気が済むまで」
「なんでよぉ」
「俺を不安にさせた罰だもん」
「…はいはい、分かりました」


―おしまい―

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| 愛斗×ガキさん | 01:58 │Comment- | Trackback-│編集

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説明

イケメン・タカスレの小説まとめです
てけとーです
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