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(2) 499-501

499 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/11(日) 23:39:07.61 0
「え?絵のモデル?」
「うん、なんか愛斗が良いんだって。」
オレがそう聞き返したのは無理もない。
中等部にめちゃくちゃ絵の上手い子がいるとは聞いてたけど、
その子がオレを次の展覧会のモデルにしたいらしい。

ガキさんを通してお願いしてくるなんて、なかなか勇気のある子だ。
結構怖がられてるからな。二人の時は可愛いんだけど。
ガキさんのこと考えてうっかり思い出し笑いしちゃったのが、肯定と取られたらしくオレは正式にモデルになった。

中等部を歩くと、みんながオレを見て道を開けてくれる。
あと、ピロロローンって写メールの音。
いつもこうだ。オレってそんなに面白いのかな。面白いことは言えないけど。

美術室を開けると、そこにはふんわりと笑う少女がいた。
「鈴木愛理と申します。ほんとうに来て下さったんですね~感激ぃ!」
愛理ちゃんはなんか見たことある漫画だけど素人の人が書いたみたいな絵の、薄い本を隠すと
描きかけのキャンバスを連れて来た。

「わぁ!すっげ!これ、応援団?」
「ハイ。あのー私ずっとここの窓から見てたんです。先輩の頑張ってる姿。
 そしたら、どうしても絵にしたくなっちゃって。」

そうなんだ。なんか嬉しいな。こんな形でオレたちの頑張りが認められて。
愛理ちゃんは、静かにキャンバスの前に立つと、木炭を手にした。
なんか、ほんわかしてた空気が精錬されたものに変わるのを、感じる。

500 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/11(日) 23:39:36.42 0
「えっとー、オレは何したらいい?」
「脱いでください!」
「へ?」
「早く!」
言われるままに、上半身裸になっていろんなポーズをさせられた。
オレも少しずつ乗ってきて、すっごい汗だくになった。

「本当にありがとうございました!!」
頭の上に結んだ髪ががっさり動くほど、その子はきっちり礼をした。
「いやいや。オレも楽しかったし。出来たら見せてね?」
「はい!!約束します…それで…あの…」

「もし、コンクール、優秀賞貰えたら、一緒に遊園地行ってくれませんか?」
「ん?あ、えーよ」
「ホントですか?」
「えと、多いほうがええやろ?オレの方はガキさんとーかめーちゃんとー」
「…あ、あの」
「うん、まーいっぱい呼ぶな!絶対出来る!愛理の絵凄いもん!!」


なんだか不安そうな顔をしていたから、オレは愛理ちゃんの右手をギュって握り締めた。
気持ちが伝わったみたいで、愛理ちゃんは顔を真っ赤にしながら頷いてくれた。


501 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/05/11(日) 23:40:01.69 0



そして、コンクール当日。
優秀賞の欄に彼女の名前はなかった。


最優秀賞 波浪中学 鈴木愛理 『なによりの応援』



愛斗先輩…
今は、まだ、女の子にしか見てもらえないのかもしれない。
けど先輩。いつか私、あなたを振り向かせるような、素敵な女性になりますから。
待っててくださいね。


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| 愛斗×愛理 | 01:53 │Comment- | Trackback-│編集

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説明

イケメン・タカスレの小説まとめです
てけとーです
職人さま方に感謝!

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