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(1)226-230

226 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/26(土) 21:35:32.38 0
 
―ピンポーン―


「はーい」

家の奥からバタバタと足音を立てて、玄関へと走ってくる。
朝はどこの家庭でも慌しいのだ。


―ガチャッ―


「あら、里沙ちゃん」
「おはようございます」
「おはよう。待っててね、今呼んでくるから」
「あ、はい。お願いします」

そういって母親は再び家の中へと戻る。

「愛斗ー!里沙ちゃん来たわよー」

毎朝のことだが、大声で名前を呼ばれるのは少し恥ずかしい。
愛斗は朝が苦手らしく、里沙が迎えに来るまでに準備が整っていたことは一度もない。
今日もいつもと同じように眠そうに出てきた。


227 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/26(土) 21:35:59.64 0
 
「…ふぁぁ、おはよ」
「おはよ…」
「ほらさっさと行きなさい!里沙ちゃん待ってるんだから!」
「わかってるよ」
「じゃ里沙ちゃん、あとお願いね」
「はい。じゃ行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい」


ダラダラと学校までの道のりを歩く。
愛斗はやはり眠そうで、目もしっかり開いていない。


「もう!ちゃんと歩きなよ」
「歩いてるよ」
「寝不足なの?ここ最近ずっと眠そうなんだけど」
「色々あんだよ俺にだって。ガキさんとは違うの」
「ちょ、何よそれ。あたしにだって色々ありますー」
「え、うそ。なになに?」
「教えませーん」


学校に着くまでの間、2人は他愛も無い話をしながら歩いていく。
毎日一緒に登校しているが、不思議と話題は無くならないものだ。
学校に着いても2人は同じクラスなのだが、お互いそれぞれ友達がいるので、登校時ほど会話は無い。
幼馴染で、家もお隣で、とにかく仲は良いのだ。


228 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/26(土) 21:36:23.53 0
 
「ガキさん」
「なに?」
「今日俺、部活無いんだよね」
「うん、で?」
「一緒に帰ろうよ」
「いいけど…なんで?」
「なんでって…別に何でもいいだろー」
「はいはい」


学校に着き、愛斗の下駄箱を開けると、何枚かの手紙が落ちる。

「あ…」
「また?ほんとモテるよね愛斗って」
「つーかコレ名前書いてないし」
「早くしてよ、先行くよ?」
「ちょ、待って。今行くから!」

愛斗は落ちた手紙を乱暴に鞄に押し込み、里沙の後を追う。
学校でも有名で、女子にモテるらしく、たまにこうして手紙が入っていたりするのだ。
だが、現在愛斗に彼女らしい人はいない。告白されても全て断っている。


229 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/26(土) 21:37:13.72 0
 
 
 
 
 
 
 
 
 


230 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/26(土) 21:37:46.37 0
 
授業が終わり放課後になると、教室がザワザワと騒がしくなる。
里沙は帰る準備を済ませ、愛斗を探す。
2人とも掃除当番では無いので、すぐ帰れるはずだが愛斗が見当たらない。

「もぉ。どこ行ったのよぉ。自分から帰ろうって言ったくせに」

ブツブツと不満を漏らしながら廊下に出ると、突き当たりの階段付近で誰かと話している。

「…またか」

里沙はその相手が知らない女子だったので、愛斗がまた誰かに告白でもされているんだろうと思い、教室に戻った。
愛斗にはそんなに女子の友達はいない。仲の良い友達はほとんどが男だ。
女に興味が無い訳では無いはずだが、愛斗は里沙以外の女子とはあまり会話をしないらしい。




20分くらいだろうか、教室で待っていると愛斗が戻ってきた。
走ってきたのか、息が切れている。

「ごめん、待った?」
「待ちました」
「ほんとごめん、何かいきなり知らない子に呼び止められてさぁ」

知ってるよ。見てたし。
そう言いたくなったが、あえて里沙は見ていないフリをした。

「…あっそ。で、帰るの?」
「あ、うん!帰る!」


231 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/26(土) 21:38:27.89 0
行きと同じ道のりをゆっくり歩いて帰る2人。
愛斗は何事も無かったかのように、普段と変わらない様子で話している。
あの子とはどうなったのだろうか。やはり断ったのだろうか。
里沙は極力、無関心なフリをして愛斗に聞いた。

「ねぇ、さっきの…どうしたの?」
「え、何?さっきのって」
「あー…ほ、ほら、さっき告白されたんでしょ?…」
「ナニ?気になんの?」
「はぁ!?べ、別に気になんてなってませんから!!」
「またまたぁ~」
「ちょっと!勘違いしないでくれる?だいたい今日だって愛斗が帰ろうって言ったのに…」
「わかった、わかったってば」
「もぉ~」
「怒んなよ」
「怒ってないし!!」
「断ったよ。だけど友達でいいからなってくれって言われてさぁ」
「うん」
「それも断った」
「てかなんで女の子の友達作んないワケ?いっつもそうだよね」
「そりゃあ、ねぇ?」
「なによ」
「ガキさんが妬くとイケナイしね」
「はぁ!?なによそれぇ!!意味分かんないし」
「だから、そーゆーこと」
「意味分かんないってば」
「俺が分かってればいいよ。ガキさん頭悪いしー」
「あのねぇ、そんな事言ってるけどねぇ、愛斗だってそんなに変わらないから」
「英語は違うだろ英語は」


―おしまい―
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| 愛斗×ガキさん | 01:13 │Comment- | Trackback-│編集

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イケメン・タカスレの小説まとめです
てけとーです
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